キャレたんと一緒にインフラ講座
04 インフラ x 環境

携帯を使うと地球温暖化が進む?

スマホに欠かせない電気。問題はそれがどのように作られているか、だ。

みなさんの生活において不可欠なスマホ。非常に便利ですが、バッテリーが切れると何もできなくなるように、私たちの生活は電気に依存しています。
家庭、学校、公共のインフラでも、照明やパソコンなどの家電だけでなく、交通機関や医療機器など、私たちの生活は、安定した電気供給に支えられています。
同時に、こうした電気を生み出すことが環境へ与える影響について関心が高まっています。

電気を生み出す過程で、地球温暖化が進行している

私たちの生活は大きく電気に依存しており、電気の安定供給が私たちの便利な生活を支えています。同時に、エネルギーを生み出す過程で地球温暖化が進行しているという深刻な問題も抱えています。
従来のエネルギー供給は主に化石燃料に依存しています。これが大量のCO2を排出しており、温室効果ガスの一つであるCO2の大気中濃度が高まることで地球の気温が上昇し、気候変動を引き起こしています。この気候変動は、異常気象の増加、海面上昇、生態系の破壊といったさまざまな環境問題をもたらし、私たちの生活や地球環境に重大な影響を及ぼしています。

こうした問題に対処するために、エネルギー供給の方法を見直すことが必要です。特に、日本はエネルギー資源が限られている国であり、化石燃料のように枯渇せず、自然の力を利用して発電する再生可能エネルギーへの移行が急務となっています。化石燃料への依存を減らし、持続可能な社会をどのように実現するかが課題となっているのです。

インフロニアの挑戦 : 八峰風力発電事業

八峰風力発電事業 写真

インフロニアが進めた八峰風力発電事業では、発電所の建設に必要な用地確保や許認可取得、保安林規制の解除などの課題を克服し、冬季の多量の降雪による建設工期の遅延も、これまでのインフラ構築のノウハウとエンジニアリング力を駆使し、予定通りの工期で完成しました。
運用面では、風力発電量の変動に対応するため、遠隔操作が可能な風車を採用し、強風時への対策も講じ、安定した運用を維持しています。定期点検や協力会社との密なコミュニケーションも重要な要素です。地域住民との関係構築にも努め、八峰風力発電事業は税収増加や雇用創出を通じ、地域経済へ影響を与えています。
これらの取り組みにより、環境に優しい再生可能エネルギーの供給を通じて地域社会に貢献し、持続可能な社会の実現に向けたモデルケースとして他の地域からも注目されています。

発電だけじゃない。アイデア次第で、環境負荷軽減へは色んな方法で取り組める。

八峰風力発電所 外観写真

私たちの未来を守るために、さまざまな分野で環境負荷を軽減する取り組みが進められています。八峰風力発電所のような風力発電の再生可能エネルギーを活用はその一つで、木質バイオマス発電などもあります。これは、木材を燃料とし、CO2排出量を抑えながらエネルギーを生み出す方法です。
発電以外の分野でも、インフロニアでは施工性改善型アスファルト混合物LEAB(レアブ)を通じてCO2を50%削減しています。また、建物全体のエネルギー効率を向上させるZEB(ゼブ)や、マンションのエネルギー効率を高めるZEH-M(ゼッチ・エム)への取り組みも行われています。これにより、建物の運用時のエネルギー消費を大幅に削減し、環境負荷を低減します。
これらの取り組みは、環境負荷を軽減するための例です。ぜひ、皆さんも気になったキーワードについて調べて、私たち一人ひとりができることを考え、行動に移していきましょう。環境に優しい未来を作るためには、私たちの意識と行動が不可欠です。

さらに探求しよう!

■ 八峰風力発電事業

■ インフロニアのエネルギー(火力・原子力・風力他)への取り組み

■ 大洲バイオマス

■ 施工性改善型アスファルト混合物「LEAB(レアブ)」

■ 低炭素合材製造

■ ZEB、ZEH-Mへの取り組み

■ 生物多様性に関する環境教育プロジェクト「Bonin Infrastructure Initiative」

■ 国内インフラを対象にしたインカム・ファンドの組成について