もっと熱くなれる場所が必要だ!仮想時代に加速するリアル
エンタメを加速させるためには、新しい熱狂を生み出す場所が必要だ!
イベントをもっと楽しめるようにするためには、イベント会場となるアリーナなどの施設も、最新の通信技術や、デジタルとリアルを融合させたイベントに対応する必要があります。これにより、ライブ配信やAR(拡張現実)、VR(仮想現実)技術を使ったイベントも可能になります。
しかし、これらを実現するために必要な既存施設のバージョンアップが十分には進んでいないのはなぜなのでしょうか?
高度成長時代に構築したインフラが、人口減少時代のいま、老朽化を迎えている
日本の大型イベント施設は、1964年に開催された東京オリンピック以前に建設されたものが多く、老朽化が進んでいます。また、全国の体育館、プールや公共施設の老朽化も進み、一部の都市では新たに設置できないことも問題になっています。
そのため、現在の国際的な施設としての水準を満たしておらず、他国の最新施設と比べると見劣りしていることから、施設の更新が急務となっています。施設の更新には財政的な課題が伴いますが、少子高齢化や人口減少といった深刻な社会課題に加え、資材の高騰に直面しており、地方自治体の財政状況は非常に厳しいのが実情です。
インフロニアグループの挑戦 : IGアリーナ(愛知県新体育館 )
こうした課題を解決するためには、国と地方自治体、民間企業、そして市民が一体となって取り組む必要があります。愛知県新体育館では「BTコンセッション方式」が採用され、インフロニアグループの前田建設工業とNTTドコモ等が出資する「株式会社愛知国際アリーナ」が協力し、愛知県は施設の所有権を保持しながら、民間事業者に運営権を譲渡することで経済的な持続可能性を確保しています。この方式は、PFI法に基づき、事業者が自らの提案をもとに設計・建設を行い、維持管理・運営については公共施設等運営権を設定するというものです。これにより、事業者は設計・建設から維持管理・運営を一体的に実施し、施設の収益性を確保しつつ、建設費や維持管理・運営費を抑えることができます。

世界基準によって、地域が世界とつながる
国際的なイベントや大会が開催できる先進的なインフラがあれば、地域で開催されるイベントを世界に向けて配信することが可能です。バーチャルやオンラインを活用することで、地方でも世界基準のイベントを開催できるようになり、地域における機会の創出につながります。
これは、世界中から訪れる人々を地域に引き寄せ、地域住民にも新たな交流と異文化理解の場を提供し、地域の若者や企業がグローバルな視点やネットワークを広げることに繋がります。さらには、地域経済の活性化に寄与し、宿泊業、飲食業、交通機関などに波及することで、地元産業への経緯材効果も期待できます。このように、世界基準の施設の存在は、地域の国際交流と経済発展を実現するための重要な要素となります。
“参加”しよう!“行動”しよう!そのことが、みんなの未来の原動力になる!

スポーツやライブイベントなどの公共空間でのエンターテインメントが注目される理由は、こうした多様な意義にあります。みなさんの熱い気持ちが、デジタル技術の促進と地域経済の活性化に大きな役割を果たし、スポーツや文化・芸術を通して地域住民やそれに関わる人々の交流を促進し、地域全体が活気づいていくのです。
私たち一人ひとりがこうした活動に積極的に参加し、楽しむことが社会全体の活性化に繋がり、社会を良くする原動力となるのです。みんなで楽しむことに本気になりましょう。
さらに探求しよう!
■ IGアリーナ
- https://ig-arena.jp/
- https://www.infroneer.com/jp/company/atoz/01-shinkenchiku/
- https://www.mext.go.jp/sports/content/20210212-spt_stiiki-000012759_5.pdf